光として輝く_ 「神は光であって」シリーズ9
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魂の救い
万民ニュース
第 98 号
6062
2011. 01. 02
「あなたがたに言いますが、それと同じように、ひとりの罪人が悔い改めるなら、悔い改める必要のない九十九人の正しい人にまさる喜びが天にあるのです。」(ルカ15:7)
魂の救いの究極的な目標は、人々を永遠の天国に導くところにあります。それで、神の御子であるイエス様が人となって、この地上に来られたのです。全人類を救うために、惜しみなく尊い血を注ぎ出すことにより、世の光と希望になってくださいました。
私たちもイエス様を見ならい、魂の救いに努めなければなりません。それでは、イエス様が世の人をすべての罪から救うことができた、その原動力は何でしょうか?
第一に、人々の数多くの咎をおおう愛がありました。
イエス様はこの地上で働いている間、ただ良いわざだけをされたのに、ご自分を迫害して殺そうとする人々に立ち向かったり、彼らを憎んだりされませんでした。それで、十字架につけられたイエス様に向かってあざける群衆についても、むしろ彼らの罪をお赦しくださいと神に祈られました。
<マタイの福音書27:40>以下を見れば、「神殿を打ちこわして三日で建てる人よ。もし、神の子なら、自分を救ってみろ。十字架から降りて来い。」と言いながらののしる人々もあり、祭司長たちと律法学者、長老たちが「彼は他人を救ったが、自分は救えない。イスラエルの王さまなら、今、十字架から降りてもらおうか。そうしたら、われわれは信じるから。」と言いながら、イエス様をあざけったりもしました。
このようにとんでもないことを言って、自分たちの咎を自ら現す人々であっても、イエス様は彼らの罪をお赦しくださいと神に求められました。そして、彼らのそむきの罪をおおってくださっただけでなく、彼らを責めることもなさいませんでした(第一ペテロ4:8)。
第二、人々を愛することのほかには、だれに対しても、何の借りもありませんでした。
イエス様はこの地上におられる間、どこのだれとも敵同士になったり、報われないと思ったりされず、相手に苦しみを与えたり、つらくて難しい問題を負わせたりしたことがありません。このように本当に愛があるならば、だれに対しても、何の借りもなく、ただ互いに愛し合うようになり(ローマ13:8)、まことに相手を愛したなら、その人のために良いわざだけをするのです。
イエス様は、数十年間病気にかかって苦しんでいる人々をいやしてくださることにより、まことの信仰を持つようにしてくださいました。十二年の間、長血をわずらっていた女(マタイ9:20)、一生歩けない人で生きてきた人々、中風で苦しんでいた人々をいやして、完全になさったのです。それだけではありません。ナインという町のやもめの息子を生き返らせて、人生の希望を持たせてくださり(ルカ7:11-16)、死んで四日も経っていたラザロを生かされて(ヨハネ11章)、信仰のない人々にまことの信仰を植えつけてさいました。イエス様を慕ってあとを追ってきたけれど、食べる物がなくて空腹だった群衆のために、五つのパンと二匹の魚の奇跡で満腹させたりもなさいました(マタイ14:15-21)。
このように、イエス様はいろいろな不思議としるしを施し、良いわざだけをなさったにもかかわらず、悪い人々はイエス様を憎んで殺そうとしました。しかし、このように命が脅かされても、その行なわれたこと自体が良いわざであり、また愛があったので、変わりなく行なっていかれたことが見られます。
第三、律法を全うする愛がありました。
<ローマ13:10>に「愛は隣人に対して害を与えません。それゆえ、愛は律法を全うします。」とあります。イエス様は数多い咎をおおってくださり、人々を愛するほかには、だれに対しても何の借りもなかったので、愛によって律法を全うされたのです。
目の前で罪を犯した証拠が明らかにされた人にも、生きる道を開いてくださって、感動を与えて立ち返るようにされたし、宿れる暖かいふところを提供して、完全になるように変えさせていきました。それで、取税人のかしらザアカイであっても、悔い改めて立ち返って祝福されるようにされ、異邦人だったスロ・フェニキヤの女であっても、その娘から悪霊が出て行くように働いてくださったのです。
このように愛によって律法を全うすれば、人々に感動を与えて、心を解かして暖かくし、彼らが心を開いて出てくるようにしてくださいます。皆さんもこのようなイエス様にならって、魂を愛する心をもって行なうとき、すなわち、魂を救おうという切なる思いと霊の愛をもって人々に対するとき、はじめて多くの伝道の実が結べるのです。
それなら、主の愛によって救われた皆さんが多くの魂を救うために持つべき心構えは、何でしょうか?
まずは、自分にゆだねられている魂ひとりひとりがいつも心にいだかれていなければなりません。その中でも特に、ひとりでは信仰が守りにくい人々に気を配らなければいけません。中には、自分の話を聞かないで、むしろ避けたり、けなしたりする人がいても、彼らを赦して理解しなければなりません。霊の愛を持つ人ならば、だれかがつまずいたり、何かの問題があって教会に出てこないとき、さらに関心を持って祈ります。そして、いつでもどこへ行っても、心にその魂をいだいていられるようになります。
このように霊の愛を実践すれば、いくら心の戸が堅く閉じられた人でも、その心が解けて伝道がうまくいきます。また、何かの誤解があって教会を離れた人でも、神のふところに帰ることができるのです。
愛する聖徒の皆さん、
主が下さる知恵と力をいただいて大胆に福音を伝え、伝道の実を豊かに結んで祝福された生き方をされますよう、主の御名によって祈ります。
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