光として輝く_ 「神は光であって」シリーズ9
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イエス様の十字架上の七つのことば(4)
万民ニュース
第 186 号
2576
2018. 04. 22
堂会長イ・ジェロク牧師
「イエスは大声で叫んで言われた。『父よ。わが霊を御手にゆだねます。』こう言って、息を引き取られた。」 (ルカ23:46)
救い主として来られたイエス様は十字架につけられていのちが尽きる最後の瞬間までも、私たちにいのちを植えつけようと愛のメッセージを送られた。それが十字架上の七つのことばである。最後のみことばである第七のことばについて伝える。
1. イエス様が息を引き取られる前、大声で「父」を呼ばれた理由
これはイエス様が十字架上で最後に残されることばが人々に聞こえなければならないからであり、また、神のみこころが「神を呼び求めて祈ること」だからである。
<エレミヤ33:3>に「わたしを呼べ。そうすれば、わたしは、あなたに答え、あなたの知らない、理解を越えた大いなる事を、あなたに告げよう。」とある以外にも、新旧約聖書のあちこちでは神を叫び求めて祈るべきことを伝えている(民12:13;第二歴代32:20;詩57:2マルコ10:47;ヨハネ11:43;使徒4:24,7:59)。
イエス様は捕えられる前、ゲツセマネの園でも、汗が血のしずくのように地に落ちるほど切に祈られた。人が苦しみもだえるとき、毛細血管が破裂して汗と一緒に血が出て来るので、汗が血のしずくのようになる現象がありうるという。しかもイスラエルの夜は寒い。それでも苦しみもだえて父を呼び求めて祈られたので、血のしずくのような汗を流されたのだ。
2. イエス様が「父よ。わが霊を御手にゆだねます。」と言われた理由
1) 霊は不滅だということを証明している
人は霊とたましいと肉で構成されている。人の肉は、死ねば霊とたましいを入れていた殻にすぎないので土に帰るが、霊は永遠不滅なので消滅しない。神が最初の人アダムを土のちりで造って鼻にいのちの息を吹き込まれると、アダムは生きものとなった(創2:7)。そして、神はいのちの息からできたアダムの霊の中に霊の知識、すなわち、真理を満たされた。
たましいとは、頭脳の記憶装置と、その中に含まれた内容、そして記憶したことを思い出して、考えて、感じて、活用する、すべての作用をまとめて言う。本来アダムは霊が主人になって、たましいと肉を動かしていた。霊が真理で満たされたので、たましいと肉も真理に属していたのだ。ところが、アダムが善悪の知識の木から取って食べるという罪を犯したので、霊が死ぬようになった。霊が死んだとは、神との交わりが途絶えて霊が活動できなくなったことを意味する。
人の主人である霊が死んで活動できなくなると、代わりにたましいが主人の役割をして肉を支配するようになった。たましいは敵である悪魔・サタンのしわざを受けて、真理でない知識を受け入れた。このように心に真理でないものが満たされるほど、本来神が植えつけてくださった真理は抜けて行き、憎しみ、憤りなどの真理でない心が満たされた。だが、霊が死んで活動が止まったからといって、人の霊が消滅するのではない。人の霊は永遠不滅であられる神のいのちの息を吹き込んでお造りになったものなので、消滅することができない。
それでは、肉が死ねば、たましいはどうなるだろうか。脳があってこそ脳細胞を通して記憶もし、考えもする。しかし、肉が死んで脳の記憶装置がなくなれば、神のいのちの息がない動物は肉と一緒にたましいも消滅して、完全に無に帰る。一方、いのちの息がある人はたましいの働きが心に伝えられて入力されるので、たましいが消滅するのではなく、霊の中に入力されたまま、霊とたましいが結びついたかたちで永遠に存在するようになる。それで、イエス様が「父よ。わが霊を御手にゆだねます。」と言われたのだ。
人が福音を聞いてイエス・キリストを受け入れれば、聖霊を受けて死んでいた霊が生き返る。このように霊が生き返って真理を供給され、真理でないものを捨てて完全に真理で満たされれば、たましいも真理に満たされるようになり、この状態を「たましいに幸いを得ている」と言う。たましいに幸いを得ている人はすべての点でも幸いを得、また健康である祝福をいただける(第三ヨハネ2)。
<ヨハネ3:5>に「・・・人は、水と御霊によって生まれなければ、神の国にはいることができません。」とあるとおり、水と御霊によって生まれた人、すなわち、霊が生き返った人は、寿命が尽きれば天国に行く。しかし、イエス・キリストを信じなくて霊が生き返れず、心を真理に変えることができなかった人は、この地上での人生を終えた後、天国に入れない。このような人は永遠の地獄の火の中に閉じ込められるようになる。
2) ただ神の摂理のとおりすべてに聞き従って全うされたことを証明している
イエス様が「父よ。わが霊を御手にゆだねます。」と祈られたことは、ただ神の摂理のとおりすべてに聞き従って全うされたことを証明している。救い主の使命を果たすためにこの地上に来られたことも、十字架につけられて死んでからよみがえられたことも、自分の思いと計画でなく、ただ生死禍福と人類の歴史をつかさどられる神のみこころのとおりになったのだ(ヨハネ4:34)。
私たちは主の御名によって祈るが、答えを下さる方は神であられる。<マタイ10:29〜31>に「二羽の雀は一アサリオンで売っているでしょう。しかし、そんな雀の一羽でも、あなたがたの父のお許しなしには地に落ちることはありません。また、あなたがたの頭の毛さえも、みな数えられています。だから恐れることはありません。あなたがたは、たくさんの雀よりもすぐれた者です。」とある。
このみことばの霊的な意味を悟って心に深く刻むなら、すべてを神にゆだねることができる。雀一羽も神のお許しなしには地に落ちないで、人の頭の毛も数えられていると言われたので、まことに信仰によって神により頼むことができるなら、病気の問題はもちろん、職場や事業の場の祝福、そして神の働きをする時も、答えていただけないことはないのだ。
イエス様は神の御姿であるのに、ただ神のみこころに従ってすべてを神におゆだねになった。このように、人の方法や人に頼るのではなく、ただ神にだけより頼んでこそ、人の力を超える神のみわざをいつも体験して、神に栄光を帰すことができる。
愛する聖徒の皆さん、
イエス様が残された十字架上の七つのことばを心に留めて、むごい十字架の苦しみを受けながらも大声で叫ばれた理由を悟らなければならない。それで、神の摂理のとおりすべてに聞き従って、そのみこころを完全に実現し、また来られる主を慕うすべての人とともに永遠の栄光の中にとどまられるように、主の御名によって祈る。
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