神様は、私たちの目に見える肉の世界のほかにも、目に見えない霊の世界を創造された。肉の世界に多くの存在がいるように、霊の世界にも多くの存在がいる。その代表的な存在がまさに天使である。聖書66巻のうち半分以上を占める34巻で「天使(御使い)」に言及していて、その単語だけでも約275回登場している。聖書は真理そのものなので、天使も本当に存在しているのだ。 天使は仕える霊として(ヘブル1:14)、いろいろな使命を果たしていく。その数は数えきれないほど多く(ヘブル12:22,詩篇68:17)、それぞれに与えられた使命により、その秩序と組織が立てられている(第一テサロニケ4:16,第一ペテロ3:22)。基本的に神様に仕える存在であり、人間耕作、すなわち神様と愛を分かち合うまことの子どもを得るための過程で、助ける役割を果たす。 天使たちのかしらである天使長(大天使)は神様のそばであらゆる分野をあまねく見回し、重要な事項を報告して神様から直接指示を受ける。その代表的な例を挙げると、ミカエルとガブリエルがいる。ガブリエルは文官に当たり、神様の大きい答えや摂理と計画、啓示の隠された奥義を解く時に、その答えを知らせる働きをする(ダニエル9:21-23,ルカ1:19)。一方、ミカエルは武官に当たり、天の軍勢を指揮して霊の世界の戦いで神の人たちを助ける(ダニエル10:13-14,ユダ1:9,黙示録12:7-8)。 その他に、人々の一挙手一投足を記録して報告する天使(マタイ18:10)と、私たちが祈るとき、その香りを受け取る天使もいる(黙示録8:3-5)。神の子どもたちをそばで守ってくれたりもして(ヘブル1:14)、困難に直面した神の人たちを助けたりする(ダニエル6:22,使徒の働き12:6-11)。この他にも、神様を賛美する天使と天の軍勢もいて(詩篇148:2)、罪を犯した報いとして災いを下す天使などもいる(第二サムエル24:16,使徒の働き12:23)。 神様が私たちの霊の目を開いてくだされば、私たちは天使を見ることができる(民数記22:23)。また、霊の世界にいる天使を神様が肉の世界へ導き出されたら、肉の目でも見ることができる(創世記19:1-22,使徒の働き12:7-10)。
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